家族信託(民事信託)に似た言葉で商事信託というモノもあります。
一般的には、商事信託の方がポピュラーかもしれません。
いわゆる、信託銀行ってやつです。
(不動産運用などをメインとする信託会社もあります)
一般人にとって信託銀行の代表的な商品は投資信託ですが、
最近では遺言信託など、相続がらみの商品もかなり豊富に取りそろえているようです。
リタイヤ組を対象とした様々な勉強会を開催し、お客様の囲い込みに
力を注いでいるところが多いですね。
商事信託の弱点は、手数料が高いところです。
故に、ある程度まとまった資産額がないと思うような運用益が期待できません。
また、不動産の信託においては、あまり収益が見込めないような不動産は
信託そのものを受けてもらえないようなケースもあります。
信託銀行、信託会社も商売としてやっているわけですから、
もうからない仕事はしたくないですもんね。
老親の多額の資産を積極的に運用していきたいと言うことであれば
商事信託も有効な手段です。
もちろん資産を増やすことも重要な視点ですが、
資産を守る、資産を老親のために上手に使っていくことが主たる目的であるならば、
高額な手数料がかかる商事信託よりも
家族信託の方が使い勝手が良いかもしれません。
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