相続開始から10ヶ月以内に申告・納税するのは意外とたへんです。
お葬式で相続の話を切り出そうものなら、
ほとんどの場合、なんでこんな時に!と言われます。
ほんとうはお葬式は関係者がほとんど集まっているので
相続の話を始めるには最適なんですが、やはり理屈では割り切れないんですよね。
たいがい、四十九日が終わるまでは・・・と言うことになるのですが、
その時点で大切な10ヶ月のうちの1.5ヶ月以上を失ってしまうのです。
もちろん、様々な事柄に整理をつけなければなりませんので必要な時間だと思いますが、
刻々と10ヶ月の期限は迫ってきます。
四十九日がおわってからが本番とすると、
相続財産の確定に約1.5ヶ月、
平行して相続人の確定に約1ヶ月、
材料が揃った段階で3ヶ月が経過しています。
相続財産のうち、預貯金などは価値がはっきりしていますが、不動産、美術品、骨董品などは
査定が必要になってくるかもしれません。
遺言書がなれば良いのですが、無いとなるとここから話し合いがスタートします。
相続人の皆さんはおそらくお勤めをされているでしょうから、
実家に集まるとかどこそこに集まると言っても、月に一回も集まれないのではないでしょうか。
そうなってくると、2~3回の話し合いですべてを決め、税理士に申告作業をお願いしなければなりません。
税理士も今日頼まれて明日申告と言うわけにはいきません。
やはり1ヶ月以上は時間をいただきたいと言うことになります。
こうなってくるともはやドタバタです。
せめて、財産目録と相続人がらみの家系図くらいは、元気なうちに作っておき、
相続人に委ねたいものです。
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