投資用不動産を個人で持つか法人で持つか悩むところですが、
私は法人で持つことをお勧めしています。
もちろん事業規模(年間の家賃)にもよりますが、
1棟もののアパートやマンションであれば、メリットの方が大きいと思われます。
法人化のメリットの代表的なものには、下記のようなものがあります。
①税金
個人と法人とでは、所得に関係する税金の税率が異なります。
個人の税率の上限は45%、法人の場合は34%です。
個人としての総所得額がおおむね900万円を超える場合は、法人化が有利と言われています。
②損益通算
個人では青色申告でも欠損金の繰り越しは3年間です。
法人の場合は7年間繰り越すことができます。
また、個人の場合は不動産による損失を給与所得や株式からの利益と原則、相殺できません。
法人の場合は事業上の損益はすべて通算されますので、
個人の場合よりも課税所得を圧縮することができます。
③相続
個人が所有する土地や建物を法人に移すことで、相続税を圧縮することができます。
土地や建物の価値は個人が持っていても法人が持っていても同じですが、
法人の場合、評価の対象はその会社の株式となります。
時価のない株式においては、土地に含み益がある場合、法人税分を差し引いて
株式の評価をすることが可能となります。
法人化することは良いことばかりのように写りますが、
もちろんデメリットもあります。
デメリットもしっかりと見たうえで、法人化するべきか否かを決めていきましょう。
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