相続税の申告と税理士選び

年間130万人前後の方が亡くなられて、10万件前後の相続税の申告が行われています。

 

一方、税理士は日本全国で77,000人程度と言われています。

税理士登録をしていても実働していない方もいらっしゃると思いますので

一概には言えませんが、税理士ひとりあたり年間1.3件の相続税の申告が発生している計算となります。

 

税理士のなかでも相続税専門などとうたい、年間申告実績〇〇件などという先生がいらっしゃる傍ら、

ほとんど相続税の申告はやったことが無い、と言う先生もいらっしゃいます。

 

税理士になるには会計学に属する科目から2科目、税法に属する科目から3科目を選択して

受験するのですが、税法に属する科目で相続税法を選択しないとなると

相続税法について、ろくに勉強もしていない先生もいらっしゃるとの噂を聞いたこともあります。

 

相続税の申告に限ったことではありませんが、税金の計算には様々な特例があります。

財産の評価方法にも一定のルールや特例があり、非常に複雑です。

 

しかも、相続税は申告税ですので、納税者が自ら税額を計算して納税をしなければなりません。

あなたの相続税は〇〇円ですよとか、この特例が適用できますなんて税務署の人はわざわざ教えてくれません。

 

意地悪ということではなく、実際には忙しくていちいち相談にのっていられないという方が正しいでしょう。

(たまに相続税の相談会などやっているところもあるようですが。。。)

 

相続税の申告にあたっては税理士選びが大切です。

 

では、どうやって探しますか?

ひとつは年間どのくらいの相続税の申告を担当されているか、ということが目安になると思います。

 

私の経験値ですが、年間20~30件の相続税の申告を行っている先生であれば、

まず間違えないのではないでしょうか。

 

最近はインターネット上に相続専門の税理士先生の広告もたくさん出ていますし、

弊社でもご紹介は可能です。

 

ただ、最後は相性です。

いきなりネットで仕事を依頼するのでは無く、事務所を訪ね、事務所内の様子、

事務担当スタッフや先生の対応を見て感じて、税理士を選びましょう。

 

ちょっと手間はかかりますが、のちのち後悔しない為にも手を抜かずに対処することをお進めします。