相続税対策のひとつとして、「生前贈与」ということがよく言われます。
生前贈与と言うと、何か特別な制度があるように聞こえますが、
中身はいわゆる普通の「贈与」とかわりません。
主に、相続税対策を意識して行われる「贈与」をさして、「生前贈与」と言われることが多いようです。
なんでもそうですが、必ず、メリットとデメリットがあります。
<メリット>
・誰に何をあげるか、本人の意思で明確に目的財産を移転させることが出来る。
・贈与した時点での財産評価で課税されるので、将来値上がりしても相続財産の評価に影響しない。
・孫への贈与の場合、相続を1回飛ばせる。(相続税の課税を1回減らせる)
<デメリット>
・1回や2回の贈与では、あまり相続対策にならない。ある程度の時間が必要。
・贈与税は累進度合いが高く、多額の贈与は不利になる。
・相続開始前3年以内に贈与された財産は、相続評価の対象となる。
相続税対策だけの事を考えれば・・・
① できるだけ多くの人に分散して贈与する。
② 計画的に長期にわたって贈与する。
③ 贈与税の配偶者控除などの制度を活用する。
無駄な税金は払いたくないですもんね、計画的な生前贈与を検討しましょう。
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