ご家族が亡くなると、遺族は葬儀やら何やらでバタバタになります。
あっという間に1週間、1ヶ月が過ぎ、何もできないうちに四十九日を迎えるということが多いと聞きます。
しかし、いつまでも悲しんでいるわけにもいきません。
次から次へとやらなければならないことが押し寄せてくるのです。
7日以内・・・死亡届けの提出
10日以内・・・年金受給停止手続き
14日以内・・・介護保険資格喪失届
14日以内・・・世帯主変更届
3ヶ月以内・・・相続放棄・限定承認の手続き
4ヶ月以内・・・故人の準確定申告
10ヶ月以内・・・相続税の申告・納付
相続税の申告・納付まで10ヶ月もあると思いがちですが、
実際には、あっという間です。
上記にあげたこと以外にも、相続人の確定や遺産分割協議など、
手間と時間がかかることがけっこうあります。
相続税を支払うために不動産を売却しなければならないとなると、更に時間がありません。
相続税の納付は、10ヶ月を過ぎると延滞金がかかってきます。
見切り発車で遺産分割を決めてしまうと、
様々な税の優遇が受けられなくなることもあります。
また、二次相続でガッツリ相続税を納めなければならなくなることも考えられます。
ご家族が亡くなって悲しい気持ちはよくわかりますが、
実はやらなければならないことが山積していることも忘れてはなりません。
亡くなられてから半年くらい経つと、税務署から相続税のお尋ねが届く場合があります。
そのお尋ねを見てハッと気づいても、もう時間切れということもあります。
家族が亡くなることなど考えたくもありませんが、
元気なうちに家族の戸籍を取り寄せ、家系図をまとめておくとか、
財産目録を整理しておくなど、できることもたくさんありますので、
一度、家族全員でお話をされることをお勧めします。
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