相続財産の50%近くが土地と建物、いわゆる不動産で占められています。
相談事例ですが、相続財産の実に95%が不動産という方もいらっしゃいました。
このかたは、東京23区のしかもかなり繁華性高いエリアの一軒家にお住まいで、
万が一の際には自宅を売却しない限り相続税が払えないと嘆いておられました。
相続財産のほとんどが不動産というケースは、農家でも良く聞く話です。
広大な田畑、森林は坪単価は低くとも面積がありますのでそれなりの評価額となります。
ただ、農地の場合、売りたくても簡単には売れません。
最近は、耕作が継続困難な農地を集約し、耕作意欲の高い農家に貸し付けるという制度があるのですが、
農業を諦める人がこれから農業を拡大していこうと言うひとを遙かに上回っておりますので、
売るに売れない農地も増えています。
都心では、ほとんどの土地で固定資産税評価額以上で売却出来るのですが、
田畑の場合、評価額を下回る金額でなければ売れないということもざらにあります。
土地はいつかは値上がりするという伝説は30年前に終わりました。
未利用地、もしくは低利用地は、早々に整理、売却するべきです。
相続対策のために土地は持っておきたいという方もいらっしゃいます。
たしかに不動産を使って相続税を節約することもできます。
しかし、その結果、財産の総額が減ってしまっては元も子もありません。
未利用地、低利用地は、極力持たないことをお勧めします。
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