半分以上の空家は相続によって発生していると言われています。
・相続で実家を相続をしたは良いが、さしあたって住む予定がない。
・売却しても良いと思っているが、両親が苦労して買った家。そう簡単に手放せない。
・そもそも売却したくても簡単に売れそうもない。
事情は様々。先日お話を伺った方は、そもそも誰に相談して良いのかわからない、
ということが相続した実家を放置している理由でした。
ただ、そうこうしていても毎年の固定資産税はかかってきます。
宅地は軽減措置がありますので、建物が建っていれば固定資産税も定価の1/6となっているはずです。
ところが、万が一、自治体から「特定空家等」に認定されてしまうと、
固定資産税は定価で請求されるようになります。
つまり、割り引かれている現状から見れば6倍になるということです。
また、人の住まない家はどんどん傷んでいきます。
室内に湿気がこもりカビがはえる、シロアリに喰われる。
屋根瓦が強風で飛ばされ隙間から雨漏れがするようになり、柱が腐る。
植木も伸び放題、草はぼうぼう。
庭の水たまりでボウフラがわく。
家が朽ち果てていくだけではなく、大いに近所迷惑ですね。
野良猫が住み着いて悪臭を放つようになって近所から訴えられたなんて話も聞いたことがあります。
不動産にとって、特に空家にとって放置は厳禁です。
持っているだけで価値が上がる時代は20年以上昔に終わっています。
個別の事情はそれぞれでしょうが、空家を放置しておいても良いことは一つもありません。
対策は2つ。
①利活用
②売却
利活用はご自身で使われるのも良し、誰かに貸すもよし。
売却は最悪、隣地の方にタダ同然で引き取っていただくくらいの覚悟が必要です。
いずれにしても決断と実行あるのみです。
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