相続税は、現金一括払いが原則です。
かつては物納として土地を提供するケースも多々ありましたが、
最近ではほとんど認められなくなってしまいました。
となると、納税者自身が何とか現金を用意しなければありません。
しかし、資産のほとんどが不動産であると、資産総額は大きいが納税資金(現金)が無い、
という事態になりかねません。
相続対策と言うと相続税をいかに節約するかというところに目が行きがちですが、
相続税をいかに納めるか、納税資金をいかに用意するかということが
実は大切だったりします。
納税資金が用意出来ない場合、不動産を売却することになりますが、
ご承知の通り、不動産はそんなにほいほい現金化(売却)できるモノでもありません。
平均で6ヶ月~8ヶ月、場合によっては価格を下げたとしても売却まで1年以上がかかることもあります。
相続税の納付期限は、相続開始から10ヶ月以内です。
相続財産をひもといてから、納税資金が足りない!となっても、ほとんどが手遅れとなるのは
不動産の現金化に時間がかかるためです。
財産を譲る側も受け取る側も、まずは納税資金の確保できているのか、しっかりと見ておく必要があります。
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