相続対策としてのアパート経営

相続税対策としてアパート経営を検討されている方、いらっしゃいませんか?

 

私は、正直お勧めしていません。

 

お持ちの土地を担保に借入を起こし、アパートを建てる。

更地は貸家建付地となり借金もできるので万が一の時、相続税が安くなる。

しかも、家賃収入があり、老後資金の助けにもなる。

 

いいことずくめのように聞こえますね。

 

でも、実態は?

 

入居者が埋まらず、家賃を下げざるを得ない。

思わぬ補修費がかかる。

入居者に夜逃げされた。

管理費の負担が重い。

借入金の金利が上昇した。

 

様々なリスクがのしかかってきます。

 

アパート経営と言うとお気楽な感じがしてしまいますが、立派な事業です。

アパートを建てると言うことは、起業することと同じです。

 

デベロッパーやコンサル会社の言うままに安易に始めるものではありません。

 

相続対策になるとおもって安易に始めたアパート経営。

20年~30年経っていざ相続となったとき、

ボロボロでスカスカ、家賃も入ってこなければ維持費もかかるアパートを

だれが相続したいでしょうか。

 

相続対策という言葉に踊らされるのではなく、アパート経営を事業として捕らえ、

事業承継をするという観点から検討しなければなりません。