相続財産の75%は不動産といわれています。
相続財産はご両親が高度経済成長期に購入した築50年の戸建てと
わずかな現金と塩漬けになっている株券が少々、などという話をしばしば耳にします。
築50年と言っても、首都圏で最寄り駅まで徒歩15分以内の戸建てであれば
土地神話は崩壊したと言っても、そこそこの値がつくのではないでしょうか。
問題なのは、その家にいったいいくらの値が付くかです。
不動産屋はよく相場という言葉を使います。
おそらく皆さんも土地には相場があるとお思いでしょう。
でも、この相場がいちばんのくせ者です。
最近、ポストに無料で不動産査定します!などという広告が入っていることはないでしょうか。
参考までに数社に査定を依頼してみてください。
(そのあとしくこく電話営業されると思いますが・・・)
査定価格に10~30%の開きがでることもざらです。
彼らは売却が目的ですので、思わぬ高値を言ってくることもあるでしょう。
でも不動産屋が高値を言ってくるのは売却を専属専任で請け負いたいからです。
不動産鑑定士に依頼するという手もあります。
ただ、こちらは費用がかかります。場所や規模にもよりますが、
30万円前後は覚悟しておいた方が良いでかもしれません。
事業用不動産の売買などでは不動産鑑定士に依頼することがポピュラーですが、
個人の住宅の売買においてはちょっとオーバースペックかもしれません。
他に手立てはないものでしょうか。
3万円前後の金額で、不動産売却の提案書を作ってくれるサービスがあります。
過去の取引事例を元に現地調査も踏まえた上で価格を設定します。
売買経験豊富な宅地建物取引士が調査をしますので、
一般的な宅地であれば不動産鑑定士と遜色ない結果が得られるでしょう。
売却で手数料を稼ぐことが目的ではありませんので査定料を取りますが、
客観的な金額が期待できます。
いずれにして、一度査定をしておくことをお勧めします。
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