相続でもめる理由その3 財産がわからない

意外と親の財産のこと、知らなくないですか。

親子でお金の話、しないですもんね。

でも、それが命取りになることもあります。

 

家や車など、身近にあった形がはっきりしているものはわかりますが、

お父さま、お母さまが亡くなっても、「うちの銀行に預金があります!」なんて銀行の人は教えてくれません。

日頃、生活のために使っていた銀行ならなんとなく想像がつくものの、

ほんとうにそれだけかって、遺族にはわからないですよね。

 

生命保険だって、こちらから請求しないかぎり保険会社は教えてく出ません。

株式投資にしろ、何にしろ、相続人が手続きをしない限り、財産は動かないのです。

 

田舎に先祖から相続した山林を持っていたとか、中には家族に内緒で小さなクルーザーを持っていたなんて話もありました。

相続人のひとりが被相続人(亡くなられた方)と同居していたりすると、

 

「もっとどこかにあるんじゃないか?」

「本当は使い込んじゃったんじゃないか?」

「どこかに隠しているんじゃないか?」

 

疑心暗鬼になったりすることもあります。

日頃から仲良しの兄弟姉妹でも、ついつい色々と勘ぐりたくなります。

 

そのようなことを防ぐために、財産目録を作成し、年に1回は更新しておきましょう。

〇〇銀行〇〇支店 普通1234567  900万円

△△銀行△△支店 普通7654321  800万円

□□証券□□支店 口座番号2345678  △△株式会社の株 〇〇株

〇〇〇〇生命保険 証券番号9876543  終身保険2,000万円 ・・・・・・

 

こんな感じでまとめておくことで整理がつきますよね。

 

毎年、金融機関の休眠口座だけで800億円以上あると言われています。

死亡だけが原因ではありませんが、おそらく、かなりの割合が

持ち主が亡くなったけれども、相続人が現れなかった口座だろうと言われています。

 

せっかく貯めた財産、国庫に入ってしまうのも何ですが、兄弟姉妹がもめるのはもっと避けたいですよね。