相続対策 基本のキ その1

皆さんは「相続対策」と聞くと何を思い浮かべますか?

 

ぱっと思いつくのは誰もが気になる「相続税対策」ではないでしょうか。

相続税なんて1円も払いたくない!というのが人情です。

 

でも、相続税対策を考える前にやらなければならないことがあります。

 

それは、「遺産円満分割対策」です。

 

誰に何を相続するのか、被相続人自身で、できるだけ具体的に決めておくことです。

そのためには「遺言」という方法もありますし、最近はやりの「家族信託」という方法もあります。

 

被相続人の意思を遺言なり家族信託などで明らかにしておくことにより、

たとえ遺産分割の内容が完全に公平でなかったとしても、

残された家族は亡くなられた方の意思を尊重し、納得するのではないでしょうか。

 

そのためにも大切なのは「分割理由」です。

なぜ、そのように遺産を分割する決意をしたのか、

被相続人の意思をしっかりと伝えるためにも、明記をすべきです。

 

明記の手段として用いられるのが「附言事項」です。

遺言書の文末に「付言事項」として、相続人全員に向けて最後に伝えたいことを書き記します。

遺言にこめた想いを書き記すのが良いでしょう。

 

ただし、遺言は法律で厳しく形式が定められています。

自筆で用意した場合、必要事項に漏れがあると無効とされてしまうことも考えられます。

 

遺言を用意される場合は、できるだけ「公正証書遺言」としましょう。

多少お金がかかりますが安心安全です。

家族信託であれば弁護士、司法書士への相談をお勧めします。