相続対策にも優先順位があります。
しかしながら、その順番を勘違いしている人があまりにも多く、
その結果、トラブルを抱えてしまう人も少なくありません。
① 争族対策
② 納税資金の確保
③ 相続税対策
相続対策を考えていらっしゃる方の多くは、相続税の心配をされている方が多いのではないでしょうか。
争族対策と相続税対策の優先順位が入れ違ってしまっているのです。
どうしたら相続税を支払わなくて済むか、どうしたら相続税を安くできるか。
そのために借金をしてアパートを建てたり、わけもわからず海外法人を設立したり、
色々なことを無計画に始めてしまいます。
結果、いざ相続と言うときに「財産が分けられない」「納税する資金がない」ということになるのです。
たとえは、アパートを建てると言うことは、不動産経営をするということです。
市場分析、投資分析などのマーケティング、
建築する建物の仕様検討、
入居者の募集、
入居者の管理、
定期的なメンテナンス計画、などなど、数えればきりが無いほど、やらなければならないことが満載です。
管理会社に丸投げするオーナーも多いですが、その事業内容までは責任を持ってくれません。
空室が増えれば、家賃を下げましょうという話に確実になります。
そんな大変なことを誰が相続したいでしょうか。
相続対策では、相続人(財産をもらう人)とのコンセンサスが大切です。
更地だったら二つに分けられた土地も、上にアパートを建てたことで分けられなくなったり、
売却しずらくなったりすることが多々あります。
誰になにを引き継いでいくのかを踏まえた上で、
相続税対策を考えていく必要ありますね。
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